ALLOY36(インバー36)はオーステナイト系の鉄—ニッケル二元合金で、特に膨張係数が低くなっています。炭素およびマンガンの含有量調整、ならびに不純物の制御が重要となります。
キュリー点を下回る温度では強磁性ですが、それより高温では非磁性となります。
低温変形によって熱膨張が抑制されます。
3段時効硬化処理によって選択温度範囲における膨張係数を安定化します。
ALLOY36(インバー36)の特長:
• –250~+200°C(-418~392°F)の温度範囲で熱膨張係数が非常に低い
• 延性と高靱性が良好
• 極低温でも疲労特性および機械的特性が良好
Ni | Cr | Fe | C | Mn | Si | Co | P | S | |
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min | 35.0 | bal. | |||||||
max | 37.0 | 0.25 | 0.15 | 0.60 | 0.40 | 0.50 | 0.025 | 0.025 |
※表内の数値は参考基準値で、最小値・最大値を保証するものではありません。詳細につきましては別途お問い合わせ下さい。
温度(℃) | 10⁻⁶/K |
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100 | 0.6〜1.4 |
200 | 1.6〜2.5 |
300 | 4.4〜5.5 |
400 | 7.4〜8.4 |
500 | 8.9〜9.7 |