ALLOY617(インコネル617)はニッケル—クロム—コバルト—モリブデン合金で、固溶体硬化により1100°C(2000°F)までの温度において優れた機械特性およびクリープ特性を有しています。バランスの取れた化学組成によって酸化、炭化などの高温腐食に対して卓越した耐性を示します。
ALLOY617(インコネル617)の特長:
• 1100°C(2000°F)までの温度範囲における短期的および長期的に優れた機械的特性
• 1100°C(2000°F)までの温度範囲における優れた耐酸化性
• 1100°C(2000°F)までの温度範囲における優れた耐浸炭性
• 溶接性が良好
ALLOY617(インコネル617)は約1100°C(2000°F)までの温度範囲における静的および繰り返し条件下で酸化あるいは炭化などの高温腐食に対して優れた耐性を示します。
これらの特性は卓越した機械的特性と相まって特に高温用途に適しています。
また、ニッケル、クロム、モリブデン成分の含有率が高いため、ALLOY617(インコネル617)は幅広い腐食性媒体に対して良好な耐性を示します。
ALLOY617(インコネル617)は特に高温で高い機械的応力が加わる用途に適しています。
本合金は使用温度が1000°C(1830°F)までの用途に推奨されています。薄肉部品の製造が可能なため、ALLOY617(インコネル617)は軽量化が不可欠な場合に特に有効です。
Ni | Cr | Fe | C | Mn | Si | Co | Cu | Mo | Ti | Al | P | S | B | |
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min | 44.5 | 20.0 | 0.05 | 10.0 | 8.0 | 0.8 | ||||||||
max | 24.0 | 3.0 | 0.15 | 1.0 | 1.0 | 15.0 | 0.5 | 10.0 | 0.6 | 1.5 | 0.012 | 0.015 | 0.006 |
※表内の数値は参考基準値で、最小値・最大値を保証するものではありません。詳細につきましては別途お問い合わせ下さい。